Japanese
English
症例
外傷性上腕動脈損傷に続発した急性動脈閉塞の1例
A case of surgical management of acute arterial occlusion following brachial artery injury caused by blunt trauma
飯島 誠
1
,
東 亮太
1
,
稗田 哲也
1
,
牧野 裕
1
M. Iijima
1
,
R. Azuma
1
,
T. Hieda
1
,
Y. Makino
1
1王子総合病院心臓血管外科
キーワード:
鈍的外傷
,
上腕動脈損傷
,
急性動脈閉塞
Keyword:
鈍的外傷
,
上腕動脈損傷
,
急性動脈閉塞
pp.887-890
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_887
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はじめに 上肢の急性動脈閉塞は,下肢と比較し頻度は少なく一般に予後良好とされる.ただし血栓形成の主因が外傷機転による血管損傷である場合,受傷直後は虚血症状が重篤ではないものの,二次性血栓が形成され遅発性に動脈閉塞を発症することがある1).また,血管周囲組織の挫滅により側副血行路を損なうことで虚血症状や機能障害が術後遷延する報告2)もあり,その診断と治療には注意を要する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018