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特集 消化器癌に対する最新の集学的治療戦略
II. 各論
7.膵臓癌の集学的治療戦略
Multidisciplinary management of pancreatic center
北畑 裕司
1
,
岡田 健一
1
,
宮澤 基樹
1
,
山上 裕機
1
Y. Kitahata
1
,
K. Okada
1
,
M. Miyazawa
1
,
H. Yamaue
1
1和歌山県立医科大学外科学第2
キーワード:
膵癌
,
集学的治療
,
癌免疫療法
Keyword:
膵癌
,
集学的治療
,
癌免疫療法
pp.859-866
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_859
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膵癌に対する集学的治療は,抗癌化学療法の進歩を背景に急速に進歩している.2016年に改訂された第7版取扱い規約においては切除可能性分類について記載された.これまでの膵癌治療の中心であった外科的切除術に術前,術後補助療法を積極的に組み合わせる集学的治療が,さまざまな臨床試験として施行されている.また,癌免疫療法の進歩などがみられ,そのoncological benefitの可能性が期待されている.外科手術に関しても,集学的治療の一環としてconversion surgeryの適応が拡大されるなど,高難易度手術が増加する傾向にある.いまだ難治癌である膵癌に対しては,膵臓外科医のみならず腫瘍内科医,放射線科医などが力を合わせることで,集学的治療の知見をさらに深め,エビデンスを積み重ねていくことが肝要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018