連載 判例ピックアップ 第33回
硬膜穿刺後頭痛—確立された有効な治療法はあるのか
奥田 泰久
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
硬膜外麻酔
,
脊髄くも膜下麻酔
,
偶発的硬膜穿刺
,
ADP
,
頭痛
,
硬膜外自己血パッチ
,
EBP
,
安静
,
輸液
,
硬膜穿刺後頭痛
,
PDPH
Keyword:
硬膜外麻酔
,
脊髄くも膜下麻酔
,
偶発的硬膜穿刺
,
ADP
,
頭痛
,
硬膜外自己血パッチ
,
EBP
,
安静
,
輸液
,
硬膜穿刺後頭痛
,
PDPH
pp.898-904
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203039
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●Summary
硬膜外麻酔後に,患者には硬膜誤穿刺が原因と考えられる頭痛が生じた。その後,脳脊髄液減少症の症状が遷延してその治療を要し,神経系の機能異常が引き起こされて中枢神経症状が残存することになったのは,硬膜穿刺後頭痛(PDPH)に対する初期治療に過失があったと損害賠償を求めて提訴した。司法は一審,二審とも患者の訴えを認めなかった。
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