特集 大腸癌バイオマーカー入門
Ⅰ.総論
重要なバイオマーカーとしてマイクロサテライト不安定検査,およびLynch症候群診療の問題点
中島 健
1
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科・遺伝子診療部併任
キーワード:
大腸癌
,
Lynch症候群
,
マイクロサテライト不安定性
,
遺伝カウンセリング
Keyword:
大腸癌
,
Lynch症候群
,
マイクロサテライト不安定性
,
遺伝カウンセリング
pp.1323-1327
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1323
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悪性腫瘍遺伝子検査として保険収載されているマイクロサテライト不安定性(microsatellite instability:MSI)検査は遺伝性大腸癌・Lynch症候群を疑うときに実施する拾い上げ検査である.また,近年は抗癌薬治療選択のバイオマーカーとして重要性が増している.しかしながら,日本での検査実施数は非常に少ない.加速するゲノム医療を実践するため,厚生労働省主導にて「がんゲノム医療中核拠点病院(仮称)」が設定される見通しである.
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