特集 大腸癌バイオマーカー入門
Ⅰ.総論
大腸癌化学療法とバイオマーカーの新展開
山﨑 健太郎
1
,
白数 洋充
1
1静岡県立静岡がんセンター消化器内科
キーワード:
大腸癌
,
化学療法
,
バイオマーカー
,
個別化医療
Keyword:
大腸癌
,
化学療法
,
バイオマーカー
,
個別化医療
pp.1328-1333
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1328
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近年,大腸癌領域でもprecision medicineを目的としたバイオマーカーの探索,およびバイオマーカーに基づいた新規治療開発が積極的に行われている.現在,RAS遺伝子変異は抗EGFR抗体薬の無効予測因子として実地臨床で広く用いられているが,最近ではBRAF遺伝子変異や,ミスマッチ修復機能欠損,HER2遺伝子増幅・蛋白過剰発現といった遺伝子異常に対する治療開発も行われ有望な成績が示されており,今後もさらなる開発が望まれる.
© Nankodo Co., Ltd., 2017