Japanese
English
脊柱変形up-to-date Ⅱ.学童期側弯症
2.診断
小児整形外科医と脊椎外科医による側弯外来の試み
Specialized outpatient clinic for scoliosis collaborated with pediatric orthopedic surgeon and spine surgeon
佐野 敬介
1
,
田中 雅人
2
K. Sano
1
,
M. Tanaka
2
1愛媛県立子ども療育センター整形外科
2岡山ろうさい病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Ehime Rehabilitation Center for Children, Toon
キーワード:
scoliosis
,
pediatric orthopedic surgeon
,
spine surgeon
Keyword:
scoliosis
,
pediatric orthopedic surgeon
,
spine surgeon
pp.17-22
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei87_17
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は じ め に
愛媛県立子ども療育センター整形外科(当科)は小児整形外科医1名が常勤しており,小児整形外科疾患診療と障害児(者)診療に従事している.当科では脊柱側弯症(以下,側弯症)に対して経過観察および装具療法を施行しているが,施設面の問題から側弯症矯正手術を施行することは不可能である.このため,手術療法を要する側弯症例は専門病院に紹介する必要がある.ただし患児(者)および家族の中には「普段通い慣れていない病院は敷居が高い」と感じて,受診を躊躇するケースが多い.また,当科で多く診療している症候性側弯症については,脊椎外科医に対し基礎疾患の病状などを診療情報提供書のみで詳細に伝えることがむずかしく,これも患児(者)および家族が側弯症手術を検討するうえでの大きな障壁となっている.このため,当科では小児整形外科医が立ち会った状態での脊椎外科医による側弯症専門外来を行ってきた.本稿では,本外来の成果について報告する.

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