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整形外科外来診療の工夫――診断,保存療法,外来手術 Ⅰ.総論
5.リハビリテーション
急性腰痛症に対する前庭リハビリテーションの可能性
Possibility of vestibular rehabilitation for acute low back pain
畠山 智行
1
,
佐々木 健
2
T. Hatakeyama
1
,
T. Sasaki
2
1株式会社WhyBody
2JCHO仙台病院リハビリテーション部
1Co., Ltd. WhyBody
キーワード:
vestibular rehabilitation
,
acute low back pain
,
inclemency of weather
Keyword:
vestibular rehabilitation
,
acute low back pain
,
inclemency of weather
pp.67-74
発行日 2024年10月31日
Published Date 2024/10/31
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei86_67
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は じ め に
慢性腰痛患者に対する運動療法1~3)は有効であり,推奨されている.一方,急性腰痛症の90%は6週間以内で自然回復することが多く4),無治療群やほかの保存療法と比較して運動療法の有効性は認められていない傾向がある5).しかし,急性腰痛症は就労や日常生活に支障をきたし原職復帰や日常生活の改善が長期化する場合も散見されることから,これらに対応した早期回復が可能になる治療方法を検討する必要性がある.
本稿では,筆者考案の前庭リハビリテーションにより,急性腰痛症が早期かつ効率よく改善する症例を経験したので,前庭器官と腰痛の関係を考察し報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2024