Japanese
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整形外科診療における最先端技術 Ⅲ.手術支援
4.Augmented reality
コンピュータテクノロジーを使用した人工膝関節全置換術
-――CTテンプレートによる大腿骨回旋位の決定とaugmented reality手術への応用
Computer technology assisted total knee arthroplasty;determination of femoral rotational alignment with CT template and its application to the augmented reality surgery
大島 康史
1
,
飯澤 典茂
1
,
眞島 任史
1
,
高井 信朗
1
Y. Oshima
1
,
N. Iizawa
1
,
T. Majima
1
,
S. Takai
1
1日本医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Nippon Medical School, Tokyo
キーワード:
TKA
,
rotational alignment
,
CT template
,
AR
Keyword:
TKA
,
rotational alignment
,
CT template
,
AR
pp.202-205
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei75_202
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は じ め に
末期変形性膝関節症(osteoarthritis:OA)に対する人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)は,高齢化社会とともに症例数が増加し,日本では年間約7.5万例と報告されている1).
TKAの術後成績やインプラント耐久性には正確な骨切りによるアライメントの再構築と,軟部組織剥離による良好なバランスの再獲得が不可欠であるが,経験豊富な術者が執刀したとしても,従来法では10%以上で下肢アライメントや大腿骨・脛骨インプラントの設置異常を認めることが知られている2,3).
近年,TKAの成績向上やリハビリテーションの効率化を目指し,術前計画や手術手技,術後療法に対するコンピュータテクノロジーの導入が試みられている.本稿では,コンピュータナビゲーションとロボティックテクノロジーを用いたコンピュータ支援手術(computer assisted surgery:CAS)の動向と,現在われわれが行っている大腿骨インプラント回旋決定法ならびに拡張現実(augmented reality:AR)を用いたAR assisted TKA(AR-TKA)の試みを紹介する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019