特集 高齢者(75歳以上)の運動器変性疾患に対する治療
高齢者の診療に焦点を合わせた医療、デバイス、教育 骨粗鬆症治療を継続するための患者教育・啓発の重要性 市民・患者向け院内フォーラムによる意識変容調査
前田 浩行
1
,
前田 睦浩
,
渡辺 幸雄
,
神谷 努
1前田病院 整形外科・麻酔科
キーワード:
質問紙法
,
患者教育
,
教育評価
,
骨粗鬆症
,
保健衛生知識, 態度, 実践
,
意識調査
,
病識
,
ヘルスコミュニケーション
,
興味
,
ロコモティブシンドローム
Keyword:
Educational Measurement
,
Health Knowledge, Attitudes, Practice
,
Osteoporosis
,
Patient Education as Topic
,
Surveys and Questionnaires
,
Health Communication
pp.168-170
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2018088668
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規模が小さい医療施設の外来待合室を利用して計70名(男19名、女51名、平均年齢76歳)を対象に市民・患者向けの骨粗鬆症講演会を開催し、講演前後にアンケートおよび骨粗鬆症に関する理解度テストを行った。骨粗鬆症に興味がある人は96%、実際に講演会や勉強会に参加したことがない人が96%、骨粗鬆症に関して医師から詳しく説明を受けた人は28%であった。骨粗鬆症を病気と考えていない人は96%、ロコモティブシンドロームに関しても60%が知らないと回答した。講演後のアンケートでは講演のわかりやすさ、次回講演の参加、骨粗鬆症に関する興味、これからの治療に対し全員が肯定的であり、骨粗鬆症に関するテストでは講演前平均6.9点が講演後9.84点に大きく上昇した。
©Nankodo Co., Ltd., 2017