骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その1)
脊椎 脊椎椎体(頸椎・胸椎・腰椎) 骨粗鬆性椎体骨折に対する血管柄付き肋骨移植
山野 慶樹
1
,
高山 和士
,
北 輝夫
,
坂中 秀樹
1清恵会病院 整形外科
キーワード:
脊椎骨折
,
脊椎固定術
,
肋骨
,
骨折-骨粗鬆症性
,
血管柄付き骨移植
Keyword:
Ribs
,
Spinal Fusion
,
Spinal Fractures
,
Osteoporotic Fractures
pp.200-202
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017077791
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脊髄症状を伴う骨粗鬆性脊椎圧迫例や人工骨瓦解例7例(男3例、女4例、75~86歳)に対して、左前側方・胸膜外・腹膜外進入で掻爬・除圧を行い、血管柄付き肋骨の三つ折り移植による椎体固定を施行し治療成績を報告した。術前はFrankel分類Cが3例、Dが4例であり、術後は全例疼痛を含めFrankel分類Eに回復した。この方法は血流が良好であるため、結核性脊椎炎や化膿性脊椎炎にも特に有用な方法であるが、手技的に煩雑で椎体前方進入手術に慣れていることが必要であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016