発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014369921
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2005年1月~2011年6月に側彎症外来において新規に装具を処方し、装具治療終了後6ヵ月以上経過観察可能であった思春期特発性側彎症127例(男5例、女122例、平均年齢12.2歳)を対象に、メインカーブが胸椎(T群)73例と胸腰椎・腰椎(L群)54例に分類し、治療成績を比較検討した。最終観察時におけるT群およびL群のメインカーブのCobb角はそれぞれ39.2°、31.9°であり、進行度はそれぞれ6.7°、0.8°とT群が有意に大きかった。高度進行例はT群22例(30.1%)、L群7例(13.0%)とT群が有意に多かった。装具治療の成功をCobb角の進行が5°以内と定義した場合、治療成功率はT群47.9%、L群68.5%とT群が有意に低率であった。一方、手術例はT群10例(13.7%)、L群5例(9.3%)と両群間に有意差を認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014