腰椎疾患up-to-date
骨粗鬆症性椎体骨折に対する診断・治療の進歩 治療 テリパラチド連日皮下投与製剤の治療成績
新美 塁
1
,
河野 稔文
,
中西 加菜
,
西原 淳
,
河野 稔彦
,
須藤 啓広
1富田浜病院 整形外科
キーワード:
Diphosphonates
,
脊椎骨折
,
皮下注射
,
Teriparatide
,
治療成績
,
骨折-骨粗鬆症性
,
NTx Telopeptide
,
Procollagen Type I N-Terminal Peptide
Keyword:
Diphosphonates
,
Injections, Subcutaneous
,
Treatment Outcome
,
Spinal Fractures
,
Teriparatide
,
Osteoporotic Fractures
,
Procollagen Type I N-terminal Peptide
,
Collagen Type I Trimeric Cross-Linked Peptide
pp.143-146
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222857
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テリパラチド連日皮下投与製剤の治療成績について報告した。骨粗鬆症患者153例を対象とし、テリパラチド20μg/日を皮下注射した。骨粗鬆症性骨折は125例に生じ、特に椎体骨折は112例に生じた。50例は治療途中で投与を中止し、通院の打ち切り12例、テリパラチドに関係しない体調不良10例、意欲低下8例、めまい・ふらつき5例、悪心・嘔吐2例などであった。12ヵ月で腰椎BMDが9.7%、大腿骨頸部BMDが2.4%増加した。ビスホスホネート製剤を3ヵ月以上先行投与した症例とテリパラチドで骨粗鬆症治療を開始した症例を比較したが、BMD改善効果に差はなく、ビスホスホネート製剤から休薬期間を設けずにテリパラチドでの治療を開始しても、テリパラチドで骨粗鬆症治療を開始した場合と遜色ない治療結果が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013