運動器疾患の画像診断
PET診断 腫瘍用人工関節を用いた患肢温存術後局所再発診断におけるFDG-PETの有用性と限界
中山 ロバート
1
,
村上 康二
,
須佐 美知郎
,
渡部 逸央
,
戸山 芳昭
,
森岡 秀夫
1慶応義塾大学 整形外科
キーワード:
脛骨
,
上腕骨
,
大腿骨
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
膝関節置換術
,
四肢サルベージ療法
,
陽電子放射型断層撮影
,
肩関節全置換術
Keyword:
Arthroplasty, Replacement, Shoulder
,
Femur
,
Humerus
,
Tibia
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Limb Salvage
,
Positron-Emission Tomography
pp.196-201
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013043404
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腫瘍用人工関節で再建を行った悪性骨腫瘍患者8例に対し、患肢を含めた全身PDG-PETを行い、遠隔転移の有無を評価すると同時に局所再発の有無を評価し、局所再発診断におけるPETの有用性と限界について検討した。その結果、PET所見から局所再発の診断に至ったものが1例あった。FDG-PETは、CTやMRIのような「人工関節によるアーティファクト」がないことから、局所再発の評価に極めて有用と考えられた。問題点として、PETのみでは局所再発と人工関節周囲の肉芽瘢痕組織とを完全に鑑別することは困難であり、今後臨床データを蓄積して鑑別のためのアルゴリズムを確立する必要があると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012