難治性骨折に対する治療
難治性骨折の治療(各論) 脊椎・骨盤骨折 寛骨臼後壁骨折は予後不良骨折か
二村 謙太郎
1
,
一青 勝雄
,
藤原 三郎
,
金子 和夫
1順天堂大学医学部附属浦安病院 整形外科
キーワード:
寛骨臼
,
交通事故
,
内固定法
,
再手術
,
X線CT
,
転倒・転落
,
外傷重症度指標
,
治療成績
,
年齢因子
,
股関節置換術
,
骨盤骨折
Keyword:
Accidental Falls
,
Accidents, Traffic
,
Acetabulum
,
Age Factors
,
Fracture Fixation, Internal
,
Reoperation
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Trauma Severity Indices
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.149-155
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012339595
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寛骨臼後壁骨折19例(男17例、女2例、平均年齢53.5歳)を対象に手術的治療を施行し、治療成績から解剖学的整復位獲得の重要性と予後不良因子を検討した。その結果、14例はJOAスコア80点以上と良好であった。解剖学的整復位が得られたものは17例で、そのうち3例に臨床成績不良が認められた。各予後不良因子がJOAスコアに与える影響については、骨傷因子である粉砕骨折、marginal impaction、femoral head lesionを有する場合、有意に臨床成績が下がっていた。また、有意差は認められなかったが、解剖学的整復位を得ると臨床成績が良好となる傾向を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012