整形外科office-based surgery-1人でできるテクニック
足、足趾 腓骨外果骨折の局所麻酔下骨接合術
鄭 明和
1
,
小川 将司
,
島田 道明
,
濱口 建紀
1岸和田徳洲会病院 整形外科
キーワード:
Epinephrine
,
Lidocaine
,
局所麻酔
,
骨折
,
内固定法
,
骨ワイヤー
,
疼痛
,
腓骨
,
疼痛管理
Keyword:
Anesthesia, Conduction
,
Bone Wires
,
Epinephrine
,
Fibula
,
Fracture Fixation, Internal
,
Lidocaine
,
Pain
,
Fractures, Bone
,
Pain Management
pp.161-164
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007181345
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腓骨外果単独骨折に対して局所麻酔下に骨接合術を施行した7例の治療成績を検討した。対象の内訳は、心臓病で抗凝固療法中が2例、透析治療中が1例、4例は入院を希望しない合併症の無かった症例であった。骨折型は全てWeber分類type Bであった。骨折部は全て転位しており、小さな後果骨折を含むものもあったが、腓骨のみの骨接合が必要であった。全例骨癒合を得て、可動域の制限も認めなかった。創の合併症も、麻酔に伴う合併症も無かった。術中に麻酔が不十分で痛みを訴える症例があったが、局所麻酔薬の追加注入で痛みは消失した。腓骨外果単独骨折の局所麻酔下骨接合術は、麻酔のリスクのある患者に有効であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007