発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184902
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家兎の大腿骨に創外固定延長器を装着し,骨切りした大腿骨を延長することで間接的に坐骨神経を延長する実験を行った.延長速度は0.8mm/日(低速度),2.0mm/日(中速度),4.0mm/日(高速度)の3通りを設定した.実験の結果,坐骨神経は間接的に延長され,全長の30%の延長が得られた.延長速度は低速度が安全で,伝導性を保ったまま延長することができた.延長に伴うSchwann細胞の分裂増殖は認められず,本細胞自身が細胞体を伸長させて対応していた.高速度で延長すると細胞体の伸長が追いつかずにRanvier絞輪部が開大し,伝導障害の原因となっていた.また,高速度で延長すると神経線維が細くなったが,Waller変性には陥らなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2006