発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184900
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ポリフェノールの末梢神経保存作用についてラット坐骨神経を用いて検討した.ポリフェノールはPFI社(京都)から購入し,これを細胞保存液(DMEM液)に溶かし,フィルターを通過させて,その濃度を1mg/mlに調整した.坐骨神経から採取した20mm長の神経片を摂氏4℃でポリフェノール液中に浸漬させ,その後21日間DMEM液中に摂氏4℃で保存したのち神経欠損部に移植した群(P群)と,採取神経片をDMEM液中に摂氏4℃で28日間保存したのち神経欠損部に移植した群(M群)を設定し,移植後再生神経の電気生理学的・組織形態学的・分子生物学的評価を行った.その結果,P群の再生神経はいずれの評価においてもM群より有意に優れており,ポリフェノール保存の有用性が示された
©Nankodo Co., Ltd., 2006