発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184890
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末梢神経再生過程における血液神経関門機能と細胞間結合装置蛋白質(以下A)の発現様式との関連について,ラットを用いて検討した.実験では先ず末梢神経におけるAの発現様式について,A分子群の抗体を用いた免疫組織化学的手法により解析した.次に,神経周膜にトレーサーを投与して同膜の拡散バリア機能を視覚化し,末梢神経損傷後のA発現様式との関係を解析した.検討の結果,末梢神経再生過程においては,神経周膜細胞にアドヘレンス結合関連蛋白とタイト結合関連蛋白による細胞接着が完成したのち,ギャップ結合関連蛋白の発現により細胞間コミュニケーションが回復することによって神経再生の環境を維持していることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2006