発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049565
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15週齢の易卒中高血圧自然発症ラットを,SP飼料のみを投与した群(対照群;n=40),一酸化窒素合成酵素阻害薬含有高コレステロール飼料を投与した群(HFC食群;n=36),SP飼料とステロイドホルモンを負荷した群(ステロイドホルモン群;n=31),HFC食とステロイドホルモンを負荷した群(HFC食+ステロイドホルモン群;n=33)の4群に分けて19週齢まで飼育し,大腿骨頭壊死症の動態を観察した.対照群に比べ他の3群の壊死発生頻度は高い傾向がみられた.組織学的にはステロイドホルモン群とHFC食群で骨髄内の脂肪細胞の増加が著しく,特にステロイドホルモン群では骨端の骨髄内に脂肪細胞の変性を多数認めた.骨壊死の有無と脂肪細胞の増生,変性に注目したステージ検討では,対照群,HFC食群,ステロイドホルモン群で有意差を認めた.アポトーシスは壊死周辺の大腿骨頸部にも発現し,脂肪細胞は変性した部で発現が増加し,壊死への移行を示唆していた.酸化ストレスはHFC食+ステロイドホルモン群が著しかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005