発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003228231
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軟部発生紡錘形細胞肉腫46例(男25例,女21例,中央値57歳).術後1.5ヵ月~176ヵ月で14例が遠隔転移をきたし,13例が腫瘍死した.p27Kip 1(PK)labeling index(LI)は21~87%,中央値61%,cycline E(CE)LIは21~67%,中央値35%であった.性別,年齢,腫瘍径,組織型に関しては両LIとも有意差はなかった.PK LIは,原発部位,組織的悪性度,AJCC stageで集積の差を認め,体幹原発例,高悪性例,stage IV A例はLIが低かった.CE LIは深在性例,stage IV A例で高く,PK LIとCE LIとの間には相関係数-0.50の有意な負の相関が認められた.PK LIのcut off値を55%,CE LIは45%として,単変量解析による予後解析を行ったところ,PK low score群,CE high score群のDMFS及びOSは低く,予後不良であった.PK lowかつCE high scoreは9例で,そのDMFS,OSは5年で各々0%,11%と極めて予後不良であった.それ以外の32例では78%,87%と比較的良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003