発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002204674
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小児肘関節骨軟骨部の超音波による描出について検討した.対象は,正常例4例(1~11歳)と骨折例5例(3~11歳)であった.正常例では,1歳例で上腕骨小頭核を含む軟骨部,橈骨頭部の軟骨部が描出でき,4歳例で同部位とその周囲の関節包が確認しやすくなった.7歳例では腕橈関節を含む縦断像で上腕骨小頭核,橈骨頭の骨軟骨部がみられ,腕尺関節を含む縦断像で上腕骨小頭核の一部と尺骨が確認でき,外上顆に沿った像では外上顆核は出現しておらず,内上顆に沿った像では内上顆核,上腕骨,尺骨が確認できた.超音波は小児肘関節の軟骨成分の描出に優れ,外傷時の骨軟骨部の病態把握に有用と思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2002