発行日 2001年10月20日
Published Date 2001/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002105810
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術後疼痛管理として持続硬膜外ブロックにpatient controlled module(PCM)を併用した35例(男19例,女16例,平均62.2歳;A群)と,ジクロフェナクナトリウムなどを使用した35例(男20例,女15例,平均61.0歳B群)を比較した.術直後~12時間後の疼痛強度visual analog scale値は,A群2.62,B群5.95,13~24時間後では各々1.62,4.92,25~48時間後は1.01,2.78で,いずれも有意差を認めた.PCM以外の鎮痛薬を使用する迄の時間はA群4時間24分,B群43分で,術後24時間以内の鎮痛薬累積使用回数はA群0.3回,B群3.0回,48時間では各々0.5回,4.3回と有意差を認めた.A群の随伴症状として軽度の悪心を術後8時間以内に4例認めたが,制吐薬の使用で軽快した.その他の有害症状はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2001