適正な輸液とは何か? 栄養輸液
refeeding syndrome
大谷 順
1
1雲南市立病院
キーワード:
Glucose
,
飢餓
,
危険因子
,
生体機能モニタリング
,
水-電解質平衡異常
,
輸液療法
,
大量薬物療法
,
リスク評価
,
BMI
,
中心静脈栄養
,
栄養管理
,
リフィーディング症候群
Keyword:
Glucose
,
Monitoring, Physiologic
,
Risk Factors
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Starvation
,
Water-Electrolyte Imbalance
,
Body Mass Index
,
Risk Assessment
,
Nutrition Therapy
,
Refeeding Syndrome
pp.109-113
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017288243
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慢性的な低栄養状態に,栄養療法(再栄養=refeed)として大量のブドウ糖が投与された際に発生する体液,電解質異常,また,これらに起因する心肺および神経系の異常をきたす一連の代謝性合併症の総称である.本症候群の発生を防ぐためには,リスクを有する低栄養患者を正確に把握し,再栄養開始時には糖質負荷は低濃度から緩徐に行い,循環,呼吸状態を含め,電解質を中心とした厳重なモニタリングを行いながら行う.ただし本症候群の発症を恐れて必要最小量を割ることのないようにしたい.本症候群は発生すると最悪の場合死にいたることもあるため,栄養療法に携わる医師はぜひ知っておく必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2017