糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは 併発疾患のある糖尿病患者の診療
精神疾患と糖尿病
尾藤 誠司
1
,
大熊 謙太朗
1国立病院機構東京医療センター 総合内科
キーワード:
アルコール依存症
,
医師-患者関係
,
医師の役割
,
パーソナリティ障害
,
精神障害
,
統合失調症
,
糖尿病
,
共存疾患
,
抑うつ
,
内科医
Keyword:
Alcoholism
,
Mental Disorders
,
Depression
,
Diabetes Mellitus
,
Personality Disorders
,
Physician-Patient Relations
,
Physician's Role
,
Schizophrenia
,
Comorbidity
pp.107-110
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114804
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糖尿病診療における医療者と患者との面接は,比較的侵襲性の高い介入である.メンタル状況に問題をもつ患者は,糖尿病治療者にアクセスし,関係性を保つこと自体が困難である.そのような患者に対しては,いかに侵襲性を抑えつつ同時に高いアウトカムを生み出すかということについて,内科医はとくに配慮する.理想の状況を押しつけるのではなく,今できることとできないこと,とりあえずの目標を共有しながら,落としどころをともに探る.患者の自己制御,自律性,個別の価値観,感情の揺らぎにとくに配慮する.一方,精神科医の役割をする必要は必ずしもない.
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