糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは 併発疾患のある糖尿病患者の診療
がんと糖尿病
大橋 健
1
1国立がん研究センター中央病院 総合内科
キーワード:
血糖
,
集団検診
,
腫瘍
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
糖尿病
,
糖尿病-1型
,
糖尿病性合併症
,
Nivolumab
Keyword:
Blood Glucose
,
Diabetes Mellitus
,
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Mass Screening
,
Pancreatectomy
,
Neoplasms
,
Pancreatic Neoplasms
,
Diabetes Complications
,
Nivolumab
pp.103-105
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114803
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日本人糖尿病患者の死因の第1位はがんである.糖尿病患者は,性別・年齢に応じて適切ながん検診を受診するよう推奨される.説明できない血糖コントロールの悪化や糖尿病新規発症時には,膵がんの可能性を考慮する.nivolumabなどの免疫チェックポイント阻害薬は,劇症1型を含む1型糖尿病を誘発することがある.がん治療中の血糖コントロール目標の設定に際しては,患者のインフォームド・チョイスを尊重すべきである.
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