糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは 糖尿病総論
糖尿病の診断
大久保 佳昭
1
,
島田 朗
1東京歯科大学市川総合病院 内科糖尿病・内分泌センター
キーワード:
Glycosylated Hemoglobin A
,
血糖
,
鑑別診断
,
糖尿病
,
糖尿病-1型
,
病歴聴取
Keyword:
Blood Glucose
,
Diagnosis, Differential
,
Diabetes Mellitus
,
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Glycated Hemoglobin A
,
Medical History Taking
pp.31-36
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114788
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糖尿病の診断は,慢性高血糖状態の確認に加え,症状,臨床所見,家族歴,体重歴などを参考にして総合的に判断する.(1)早朝空腹時血糖値≧126mg/dL,または(2)75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値≧200mg/dL,(3)随時血糖値≧200mg/dL,(4)HbA1c≧6.5%の場合も糖尿病型と判定する.血糖値とHbA1cが同一採血で糖尿病型を示すこと((1)~(3)のいずれかと(4))が確認されれば,初回検査だけでも糖尿病と診断できる.糖尿病と診断した後は,病歴の聴取,病型の判定,合併症の評価を行い,個々の症例に対応した管理を行う.
©Nankodo Co., Ltd., 2017