糖尿病治療のパラダイムシフト 糖尿病合併症に関する新たな展開
糖尿病網膜症
村上 敬憲
1
,
阿部 さち
,
山下 英俊
1山形大学 医学部眼科学講座
キーワード:
蛍光眼底撮影法
,
血糖
,
検眼鏡検査
,
糖尿病-1型
,
糖尿病-2型
,
糖尿病性網膜症
,
光凝固
,
分類
,
Vascular Endothelial Growth Factor A
,
硝子体内注射
Keyword:
Blood Glucose
,
Classification
,
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Diabetic Retinopathy
,
Fluorescein Angiography
,
Light Coagulation
,
Ophthalmoscopy
,
Vascular Endothelial Growth Factor A
,
Intravitreal Injections
pp.51-54
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014057536
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糖尿病網膜症は糖尿病の細小血管合併症の一つであり,日本人の失明原因の上位を占めている.糖尿病網膜症は,眼底検査と造影剤を用いた蛍光眼底造影検査により診断される.糖尿病網膜症の重症度分類としては,国際重症度分類が簡便で治療方針決定にも有用である.治療法として高血糖や高血圧などの全身因子のコントロール,網膜光凝固,硝子体手術,抗VEGF(vascular endothelial growth factor)薬硝子体内注射などが行われる.視力低下を訴え始めた段階ですでに不可逆的に進行している場合もあり,糖尿病の診断を受けた場合,症状がなくとも定期的な眼科受診が望ましい.
©Nankodo Co., Ltd., 2014