びまん性肺疾患 病態に基づいた最新治療
さまざまなびまん性肺疾患の今日的診療 自己免疫疾患に伴う間質性肺炎の診断と治療
中野 純一
1
1全国共済農業協同組合連合会
キーワード:
Cyclophosphamide
,
Methotrexate
,
Methylprednisolone
,
Sjoegren症候群
,
運動負荷試験
,
関節リウマチ
,
気管支肺胞洗浄液
,
強皮症-全身性
,
エリテマトーデス-全身性
,
呼吸機能検査
,
多剤併用療法
,
パルス療法(薬物療法)
,
肺炎-間質性
,
胸部CT
,
膠原病肺
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Bronchoalveolar Lavage Fluid
,
Cyclophosphamide
,
Exercise Test
,
Drug Therapy, Combination
,
Methotrexate
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Methylprednisolone
,
Scleroderma, Systemic
,
Respiratory Function Tests
,
Sjogren's Syndrome
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Pulse Therapy, Drug
pp.262-269
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007121176
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
自己免疫疾患に合併する間質性肺炎としては、基礎疾患の予後を左右することからも膠原病が重要である。膠原病では、特発性肺線維症より非特異的間質性肺炎(NSIP)の頻度が多い傾向にある一方で、肺病変の予後については通常型間質性肺炎(UIP)とNSIPとの有意差がはっきりしていない特徴がある。また基礎疾患に対する薬による間質性肺炎、日和見感染、悪性リンパ腫といった合併症が病状を修飾しうることにも注意が必要である。肺拡散能を主体とした肺機能検査と、HRCTによる診断が重要である。また運動負荷により、早期に呼吸機能障害を評価できる。多くの症例では副腎皮質ステロイドと免疫抑制薬の併用が治療に使用されるが、今後さらなるEBMの確立が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007