びまん性肺疾患 病態に基づいた最新治療
さまざまなびまん性肺疾患の今日的診療 薬剤性肺炎の診断と治療
榎本 達治
1
,
吾妻 安良太
1東京都立広尾病院 呼吸器科
キーワード:
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
肺炎
,
パルス療法(薬物療法)
,
Leflunomide
,
Gefitinib
,
薬剤リンパ球刺激試験
Keyword:
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
Pneumonia
,
Pulse Therapy, Drug
,
Leflunomide
,
Gefitinib
pp.245-250
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007121173
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薬剤性肺障害は、日常診療で使用されるあらゆる薬剤で起こりうる。薬剤投与中の患者に、発熱、咳嗽、呼吸困難などが生じた場合には、薬剤性肺炎を考えなければならない。薬剤性が疑われる場合には、使用された薬剤を時系列に並べ、臨床症状、血液データ、画像データと対比させて検討する。薬剤リンパ球刺激試験が広く行われているが、確定的なものではない。治療の原則は、すべての被疑薬の中止である。gefitinibによる肺障害の発症頻度は1.9~5.8%で、危険因子は、喫煙、間質性肺炎、PS2以上などである。また、投与開始後4週までの早期発症例が多い。薬剤性肺障害の発生頻度は、日本において明らかに高い。
©Nankodo Co., Ltd., 2007