いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第5章)感染症
日本と海外のワクチン事情はどう異なるか
谷口 俊文
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1千葉大学医学部附属病院 感染症内科
キーワード:
ポリオワクチン
,
ワクチン
,
ジフテリアトキソイド
,
破傷風トキソイド
,
百日咳ワクチン
,
予防接種
,
リスク
,
B型肝炎ワクチン
,
水痘ワクチン
,
A型肝炎ワクチン
,
髄膜炎菌ワクチン
,
肺炎球菌ワクチン
,
帯状疱疹ワクチン
Keyword:
Diphtheria Toxoid
,
Risk
,
Pertussis Vaccine
,
Vaccination
,
Vaccines
,
Tetanus Toxoid
,
Hepatitis B Vaccines
,
Chickenpox Vaccine
,
Pneumococcal Vaccines
,
Hepatitis A Vaccines
,
Meningococcal Vaccines
,
Poliovirus Vaccines
,
Herpes Zoster Vaccine
pp.1091-1095
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044841
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ワクチンで予防できる病気をvaccine preventable diseasesという.日本は欧米と比べてワクチンの普及が遅れてしまった.このことを「ワクチン・ギャップ」という.日本では皮下注射による接種が多いが,海外では筋肉注射による接種が多い.米国では,2種類以上の不活化ワクチンあるいは不活化ワクチンと生ワクチン接種は1週間以上間隔をあけなければならない日本と異なり,どんな間隔でも接種可能である.日本では海外で採用されている無過失補償制度・免責制度がないために新しいワクチンを導入しづらく,ワクチンの普及が進まない.輸入ワクチンは救済制度がない.輸入業者が副作用被害救済補償制度を設定している場合がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2015