キホンをシンプルに考える 体液・電解質・酸塩基平衡異常のとらえ方(第6回)
低Na血症の診断 病歴と服薬歴の聴取が重要
安田 隆
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1吉祥寺あさひ病院
キーワード:
Creatinine
,
Potassium
,
Sodium
,
血糖
,
鑑別診断
,
浸透圧
,
低ナトリウム血症
,
病歴聴取
,
臨床的判断
Keyword:
Clinical Decision-Making
,
Blood Glucose
,
Creatinine
,
Diagnosis, Differential
,
Hyponatremia
,
Medical History Taking
,
Osmotic Pressure
,
Potassium
,
Sodium
pp.989-994
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017009446
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<Key Point>低Na血症は血清Na濃度を確認してはじめて診断できる.緊急性は血清Na濃度の低下度よりも症状から判断する.発症から48時間以降,もしくは発症時期が不明の場合には慢性として対処する.血漿および尿の浸透圧,血清および尿のNa,K,そして血糖,血清クレアチニンを検査して,対応とともに鑑別診断を行っていく.低Na血症で尿張度が血清張度より高い場合には,飲水制限や生理食塩液(生食)の投与では改善は得られず,進行性に悪化していく.
©Nankodo Co., Ltd., 2016