ここまで進んだ! びまん性肺疾患の診断と治療
びまん性肺疾患 診断へのアプローチ
坂東 政司
1
1自治医科大学 呼吸器内科
キーワード:
肺疾患
,
アルゴリズム
,
家庭医
Keyword:
Algorithms
,
Lung Diseases
,
Physicians, Family
pp.179-183
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016110031
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びまん性肺疾患とは,両側肺野に病変が広がるさまざまな肺疾患の総称で,病因や病態は多岐にわたる.診断へのアプローチは詳細な問診,身体診察,胸部X線撮影や血液検査,呼吸機能検査を施行し,びまん性肺疾患である可能性を探索することがまず第一歩である.近年,特発性間質性肺炎を含むびまん性肺疾患の診断には呼吸器専門医・画像(高分解能CT)診断医・病理医の有機的な情報・意見交換による詳細な検討がもっとも重要視されている.また,早期診断にはかかりつけ医(一般内科医)の役割が重要で,診察のポイントはばち指とfine cracklesである.びまん性肺疾患を疑った場合には,正確な診断と適切な治療・管理を行うため早期に専門医への紹介が望まれるが,日常生活管理や併存疾患の治療・管理などは一般内科医が担当し,専門医との緊密な病診連携を行うことが重要である.
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