ここまで進んだ! びまん性肺疾患の診断と治療
びまん性肺疾患 最近の診断・治療の進歩
林 宏紀
1
,
吾妻 安良太
1日本医科大学附属病院 呼吸器内科
キーワード:
結合組織疾患
,
Pirfenidone
,
肺炎-間質性
,
肺線維症-特発性
,
Nintedanib
Keyword:
Connective Tissue Diseases
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Idiopathic Pulmonary Fibrosis
,
Pirfenidone
,
Nintedanib
pp.185-190
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016110032
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難治性の特発性肺線維症に対して,長年,ステロイドや免疫抑制薬といった抗炎症治療が試みられてきたが,現時点では推奨されなくなった.pirfenidoneやnintedanibといった新規薬剤の臨床治験の結果,治療の主眼は,抗炎症から抗線維化に転換されている.間質性肺炎を診察する際には,二次的な要因の除外,画像の評価,外科的肺生検を考慮のうえ,病勢やdisease behaviorを注意深く観察し,適正な対応が求められている.近年,interstitial pneumonia with autoimmune features(IPAF)といった概念も提唱されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2016