びまん性肺疾患 病態に基づいた最新治療
びまん性肺疾患 最近の進歩
貫和 敏博
1
1東北大学加齢医学研究所 呼吸器腫瘍研究分野
キーワード:
肺疾患
,
肺線維症
,
臨床試験
,
サルコイドーシス-肺
,
配列分析
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
肺胞微石症
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Lung Diseases
,
Pulmonary Fibrosis
,
Sequence Analysis
,
Sarcoidosis, Pulmonary
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.198-202
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007121165
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びまん性肺疾患研究は21世紀に入り、活発な展開がみられる。第一に2000,2002年に、HRCTや胸腔鏡下肺生検所見で間質性肺炎診断への国際共通認識声明がなされ、それをもとに活発な臨床試験が進行し、一部に肺機能低下抑制の効果がみられるとともに、他方予後因子として急性増悪が注目されるようになっている。第二にゲノム時代に入り、びまん性肺疾患病態の解明がSNP,array chip解析で進んでいる。肺胞微石症責任遺伝子(SLC 32 A 2)や、サルコイドーシス関連遺伝子(BTNL 2)などである。家族性肺線維症では、第10,11染色体に関連遺伝子が追跡されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007