心臓弁膜症-初期診断・治療・管理のすべて
弁膜症の近未来 血行動態をスパコンで解く
杉浦 清了
1
,
岡田 純一
,
鷲尾 巧
,
久田 俊明
1東京大学 大学院新領域創成科学研究科
キーワード:
Valsalva洞
,
心臓
,
心臓弁膜症
,
解剖模型
,
コンピュータシミュレーション
,
オーダーメイド医療
,
血行力学
Keyword:
Computer Simulation
,
Heart
,
Heart Valve Diseases
,
Hemodynamics
,
Models, Anatomic
,
Sinus of Valsalva
,
Precision Medicine
pp.475-478
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015342256
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弁膜症の診断に大きな役割を果たす画像診断技術を補完し,さらに予測医療にまでつなげる技術としての数値シミュレーションについて紹介した.大動脈弁の病変や手術に用いられるグラフトのデザインは血行動態および弁に加わるひずみに大きな影響を与え病態の進展を左右するものと考えられる.これらの情報はシミュレーションによってのみ得られるものであり,今後個別モデルに基づくテーラーメイド医療に応用されていくことが期待される.心臓シミュレータとの結合によるテーラーメイド医療のさらなる展開について述べた.
©Nankodo Co., Ltd., 2015