高齢者のリウマチ・膠原病はこう診る プライマリケアで遭遇するリウマチ・膠原病へのアプローチ
外来における高齢者の病歴・身体所見のパール
須藤 博
1
1大船中央病院 内科
キーワード:
関節リウマチ
,
リウマチ性多発筋痛症
,
結合組織疾患
,
鑑別診断
,
病歴聴取
,
リウマチ性疾患
,
理学的検査
,
年齢因子
,
外来診療
Keyword:
Age Factors
,
Ambulatory Care
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Diagnosis, Differential
,
Connective Tissue Diseases
,
Medical History Taking
,
Polymyalgia Rheumatica
,
Physical Examination
,
Rheumatic Diseases
pp.381-385
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015112948
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訴えがない=「症状がない」ではない.高齢者では患者自身が症状に気付いていないことがある.臨床的に改善した後で「以前はどうだったか?」と繰り返し尋ねることで気付かれなかった症状の存在が明らかになることがある.まれに,最初から最後まで「症状がない」症例がある.所見がある=「疾患の存在証明」ではない.「時間」はときに最大の診断ツールになりうる.加齢による変化というバイアス(フィルター)は患者・医療者の両方に起こりうることを理解しておく.
©Nankodo Co., Ltd., 2015