一般内科診療で役立つうつ病の知識-こころの問題にどう対処するか
修正型電気けいれん療法
林 大祐
1
,
大槻 正孝
,
本橋 伸高
1山梨大学 医学部精神神経医学
キーワード:
うつ病
,
電気けいれん療法
Keyword:
Depressive Disorder
,
Electroconvulsive Therapy
pp.271-273
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015095437
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電気けいれん療法(ECT)は,電気刺激によって人工的にてんかん発作を誘発する治療法である.改良を重ね現在にいたり,精神疾患の急性期治療において重要な位置を占めている.うつ病に対して短期的には高い有効性を示し,難治性うつ病にも効果が期待できる.問題点としては,全身麻酔が必要であること,再燃率が高いことのほか,認知機能障害などの有害事象がある.ECTは通常二次的に使用されるが,自殺のリスクや栄養不良など切迫する生命の危機がある場合などには一次的に使用される.
©Nankodo Co., Ltd., 2015