投稿論文 短報
修正電気痙攣療法後に骨盤骨折と診断された1症例
富畑 翔
1
,
南 博也
,
東田 真美子
,
木下 真也
,
駒澤 伸泰
,
米田 博
,
南 敏明
1大阪医科大学 麻酔科学教室
キーワード:
うつ病
,
骨粗鬆症
,
肺炎-誤嚥性
,
電気けいれん療法
,
骨盤骨折
,
胸部CT
Keyword:
Osteoporosis
,
Pneumonia, Aspiration
,
Electroconvulsive Therapy
,
Depressive Disorder
pp.437-439
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020228430
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症例は73歳女性で、うつ病と骨粗鬆症にて加療中であり、5クール目のメンテナンス修正型電気痙攣療法(ECT)術中にこれまではなかった両上下肢の痙攣と体動がみられた。病棟帰室時より頻呼吸と低酸素血症、呼吸状態不良を認め、麻酔覚醒に伴って両側臀部の激しい疼痛を訴えたため、造影コンピュータ断層撮影を行い、誤嚥性肺炎、両側骨盤骨折と診断された。本症例はECT前に明らかな転倒などなく歩行可能で、ECT当日も手術台へ自立的に移動できていたことから、骨盤骨折はECT術中に発症したと考えられた。
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