一般内科診療で役立つうつ病の知識-こころの問題にどう対処するか 各領域におけるうつ病の診かた
神経内科領域
二村 明徳
1
,
河村 満
1昭和大学 内科学講座神経内科学部門
キーワード:
うつ病
,
抗うつ剤
,
Parkinson病
,
発生率
,
脳卒中
,
後遺症
Keyword:
Antidepressive Agents
,
Depressive Disorder
,
Parkinson Disease
,
Incidence
,
Stroke
pp.217-220
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015095425
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脳卒中後うつは,一般的なうつ病と病像が異なり,高次脳機能障害や運動障害などに隠れ見過ごされている場合が多い.脳卒中後うつの適切な診断と治療介入が,リハビリテーションを促進しADLを改善させる.Parkinson病(PD)の非運動症状が近年注目されている.PDに伴ううつはQOLをもっとも低下させる症状である.PD患者のうつ病に対する薬物治療は十分な抗PD薬の調整を行ったうえで,SSRIやSNRI,NaSSAなどの投薬が考慮される.
©Nankodo Co., Ltd., 2015