一般内科診療で役立つうつ病の知識-こころの問題にどう対処するか 各領域におけるうつ病の診かた
腎臓内科領域 サイコネフロロジーの実際
倉持 泉
1
,
吉益 晴夫
,
堀川 直史
,
五十嵐 友里
,
梅村 智樹
1埼玉医科大学総合医療センター メンタルクリニック
キーワード:
抗精神病剤
,
抗不安剤
,
うつ病
,
血液透析
,
抗うつ剤
,
催眠剤と鎮静剤
,
腎不全-慢性
,
精神療法
,
不安
,
地域社会ネットワーク
,
抑うつ
,
エンパワーメント
,
精神的ケア
Keyword:
Anxiety
,
Antidepressive Agents
,
Depression
,
Depressive Disorder
,
Renal Dialysis
,
Hypnotics and Sedatives
,
Kidney Failure, Chronic
,
Power (Psychology)
,
Psychotherapy
,
Antipsychotic Agents
,
Anti-Anxiety Agents
,
Community Networks
pp.213-216
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015095424
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コンサルテーション・リエゾン精神医学のうち,腎疾患患者の心理や行動などに関する臨床,研究を行っていく分野をサイコネフロロジーという.透析患者には高い頻度で不安と抑うつが生じることがわかっているが,諸外国と比べて日本の頻度は低い.丁寧な身体的治療とケア,支持的精神療法,エンパワーメント・アプローチなどにより,精神症状は改善する.向精神薬に関しては,常用量の3分の2以上を処方しないことが原則である.今後の課題として,地域全体のサイコネフロロジーの診療レベルを高めていくことが必要であり,その試みは徐々に浸透しつつある.
©Nankodo Co., Ltd., 2015