一般内科診療で役立つうつ病の知識-こころの問題にどう対処するか 各領域におけるうつ病の診かた
消化器内科領域
安野 広三
1
,
須藤 信行
1九州大学病院 心療内科
キーワード:
うつ病
,
消化器徴候と症状
,
鑑別診断
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Depressive Disorder
,
Signs and Symptoms, Digestive
pp.201-204
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015095421
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うつ病は精神症状だけでなく,多彩な身体症状を呈する疾患である.とくに軽症のうつ病は精神症状が目立たず,身体症状が前面に出ることも多い.なかでも消化器症状は頻度が高い.消化器内科領域でうつ病が問題となる主なケースは,(1)うつ病患者が消化器症状を主訴として受診してきた場合,(2)過敏性腸症候群などの機能性消化管障害とうつ病に伴う消化器症状との鑑別が問題となる場合,(3)器質的な消化器疾患の経過中にうつ病を発症した場合などがある.
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