消化器がん診療の最前線 適切な診療を行うためのエッセンス よりよい診療を行うために
著効例へのアプローチ 手術すべきか?手術すべきではないか?
中村 聡
1
,
原 浩樹
,
朝山 雅子
,
吉井 貴子
,
山口 研成
1埼玉県立がんセンター 消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
抗腫瘍剤
,
消化器外科
,
消化器腫瘍
,
食道腫瘍
,
大腸腫瘍
,
診療ガイドライン
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Digestive System Neoplasms
,
Esophageal Neoplasms
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Stomach Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Practice Guidelines as Topic
pp.635-638
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015009007
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消化器がんでは,化学療法の進歩によって切除不能局所進行症例や遠隔転移症例で化学療法が著効する症例が散見され,それに伴い,それら著効例に手術療法を加えることが,生存期間の延長や治癒を得る方法として期待されている.化学療法著効例への手術療法の効果が示されている大腸がんでさえ,依然,適応症例の検討は十分とはいえず,切除後の再発症例も少なくない.多施設で協力した症例集積による切除適応の検討とともに,個々の症例に対して,他職種キャンサーボードでの十分な適応の検討が必要となる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014