一般内科医のための腎疾患A to Z 腎疾患で行われる検査
腎生検の適応・禁忌・手法・読み方
伊藤 由美
1
,
今井 直史
,
成田 一衛
1新潟大学 大学院医歯学総合研究科腎膠原病内科学分野
キーワード:
ネフローゼ-リポイド
,
血尿
,
顕微鏡検査法
,
糸球体硬化症-巣状分節性
,
出血
,
腎炎-間質性
,
腎臓疾患
,
染色
,
タンパク尿
,
針生検
,
糸球体腎炎-急速進行性
,
禁忌(診断)
,
腎機能障害
,
アミロイドーシス-腎臓
Keyword:
Biopsy, Needle
,
Glomerulosclerosis, Focal Segmental
,
Hematuria
,
Hemorrhage
,
Kidney Diseases
,
Nephritis, Interstitial
,
Nephrosis, Lipoid
,
Microscopy
,
Proteinuria
,
Staining and Labeling
,
Renal Insufficiency
pp.31-37
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014246658
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経皮的針腎生検(腎生検)は,腎疾患を正しく診断し,適切な治療法の選択と予後の推定のために行う.腎生検は侵襲的検査法のため,合併症の危険性を理解し,腎生検によって得られる情報が患者の利益になるか否かを慎重に検討したうえで施行する.腎生検の適応は検尿異常,腎機能障害などである.腎生検の禁忌は,出血傾向,腎実質内の感染症,萎縮腎などである.光学顕微鏡標本,免疫組織検査(免疫蛍光抗体法,酵素抗体法など),電子顕微鏡標本などから,得られた組織の情報を最大限に引き出して評価する.
©Nankodo Co., Ltd., 2014