ネフローゼ症候群 診療の新たな潮流 診断から治療まで
ネフローゼ症候群診断のフローチャート
合田 朋仁
1
,
富野 康日己
1順天堂大学 医学部腎臓内科
キーワード:
ネフローゼ-リポイド
,
ネフローゼ症候群
,
糸球体硬化症-巣状分節性
,
糸球体腎炎-IgA
,
糸球体腎炎-膜性
,
タンパク尿
,
糖尿病性腎症
,
腎炎-ループス
,
アルゴリズム
,
発病年齢
,
低アルブミン血症
,
アミロイドーシス-腎臓
Keyword:
Algorithms
,
Diabetic Nephropathies
,
Glomerulonephritis, IGA
,
Glomerulosclerosis, Focal Segmental
,
Lupus Nephritis
,
Nephrosis, Lipoid
,
Nephrotic Syndrome
,
Proteinuria
,
Glomerulonephritis, Membranous
,
Age of Onset
,
Hypoalbuminemia
pp.661-665
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013356238
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ネフローゼ症候群は,糸球体からの大量のアルブミン漏出を原因とする低アルブミン(蛋白)血症に浮腫,高LDLコレステロール血症を合併する症候群である.腎疾患による一次性ネフローゼ症候群と全身疾患に伴う二次性ネフローゼ症候群に分類される.原因疾患は多岐にわたり,組織所見により治療方法や予後も異なるため,治療方針の決定には,腎生検による病理診断が重要である.腎生検による確定診断が行えない場合もあるため,ネフローゼ症候群の原因疾患を推測するために特徴的な臨床・検査所見(血液・尿検査・画像診断)を知ることは重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013