アフェレシス療法-新たな100年に向けて 適応となる疾患とその実際
腎臓疾患
伊藤 孝史
1
1島根大学医学部附属病院 腎臓内科
キーワード:
ネフローゼ-リポイド
,
血液成分除去法
,
糸球体硬化症-巣状分節性
,
腎臓疾患
,
糖尿病性神経障害
,
腎炎-ループス
,
抗好中球細胞質抗体
,
抗糸球体基底膜抗体症
,
コレステロール塞栓症
,
腎炎-抗好中球細胞質抗体関連
Keyword:
Blood Component Removal
,
Diabetic Neuropathies
,
Glomerulosclerosis, Focal Segmental
,
Kidney Diseases
,
Lupus Nephritis
,
Nephrosis, Lipoid
,
Embolism, Cholesterol
,
Anti-Glomerular Basement Membrane Disease
,
Antibodies, Antineutrophil Cytoplasmic
pp.61-63
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015260348
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腎疾患におけるアフェレシス療法の役割は多岐にわたり,非常に重要となっている.ネフローゼ症候群の代表疾患であるFSGSに対しては,LDL-Aが実施されている.RPGNの代表疾患であるANCA関連腎炎に対してはPEや白血球除去療法が,抗GBM抗体病にはPEが実施されている.また,LNに対しては,PEのみならずDFPPやIAPPも実施されている.コレステロール結晶塞栓症,糖尿病性腎症に対しては保険適用はないが,先進医療としてLDL-Aが実施されており,今後の成果が期待される.
©Nankodo Co., Ltd., 2015