2025年を見すえた心不全診療ロードマップ 突破口はどこにあるのか
心不全管理の立場からみた不整脈治療
岩崎 雄樹
1
,
清水 渉
1日本医科大学 循環器内科
キーワード:
Calcium
,
イオンチャネル
,
強心剤
,
抗不整脈剤
,
心室
,
心不全
,
不整脈
,
イオン輸送
,
カテーテル切除術
,
心室リモデリング
,
心臓再同期療法
Keyword:
Cardiotonic Agents
,
Anti-Arrhythmia Agents
,
Calcium
,
Arrhythmias, Cardiac
,
Heart Failure
,
Heart Ventricles
,
Ion Channels
,
Ion Transport
,
Catheter Ablation
,
Ventricular Remodeling
,
Cardiac Resynchronization Therapy
pp.527-530
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014113905
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心不全に合併する不整脈により心不全悪化をきたし,さらに重症不整脈を発生させることは臨床でしばしば経験される.心不全では,心筋イオンチャネルのリモデリングが生じる結果,不応期が延長し不整脈が発生しやすい素地ができる.心不全によるリアノジン受容体からのCa放出により,細胞内Caが過剰となり不整脈源性となる.心不全に合併する心室性期外収縮への抗不整脈薬による治療は,生命予後を悪化させることがある.carvedilolはリアノジン受容体を標的としCa過負荷を軽減させ,心不全進行予防および不整脈予防に寄与する.
©Nankodo Co., Ltd., 2014