2025年を見すえた心不全診療ロードマップ 突破口はどこにあるのか 心不全予防に生かす診断ツール
心臓イメージング
出雲 昌樹
1
,
米山 喜平
,
明石 嘉浩
1聖マリアンナ医科大学 循環器内科
キーワード:
Gadolinium
,
MRI
,
心エコー図
,
心不全
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
SPECT
,
放射性核種イメージング
,
シネMRI
,
心筋虚血
,
陽電子放射型断層撮影
,
心不全-拡張期
,
胸部CT
Keyword:
Echocardiography
,
Heart Failure
,
Gadolinium
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Mitral Valve Insufficiency
,
Radionuclide Imaging
,
Tomography, Emission-Computed, Single-Photon
,
Myocardial Ischemia
,
Magnetic Resonance Imaging, Cine
,
Positron-Emission Tomography
,
Heart Failure, Diastolic
pp.467-474
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014113894
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心エコーでは,拡張能や僧帽弁逆流の評価が引き続き重要であり,術式を左右するモダリティである.心臓核医学の領域ではPETの普及により,心筋虚血の定量化とviability評価が,さらに身近になると考えられる.心臓CTでは,冠動脈FFRが応用されつつあり,低被曝でperfusionの実用化が待たれる.弁膜症診断治療へのモダリティとしても期待されている.心臓MRIは冠動脈MRAや心機能解析,造影遅延,T1マッピングなど,形態のみならず機能診断への応用が進んでおり,次世代をリードするモダリティである.この先10年間の心疾患治療における非侵襲的画像診断の役割はきわめて大きく,各モダリティを駆使したハートチームの構築が急がれる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014