COPD治療の新時代 21世紀の「社会的」生活習慣病 COPD治療のコントラバシー
血液検査でCOPDの病状がわかるバイオマーカーはないのか?
川山 智隆
1
,
一木 裕子
,
木下 隆
,
松永 和子
,
星野 友昭
1久留米大学 医学部内科学講座呼吸器神経膠原病内科部門
キーワード:
生物学的マーカー
,
C-Reactive Protein
,
Interleukin-6
,
Interleukin-8
,
Peptide Hydrolases
,
Fibrinogen
,
Alpha 1-Antitrypsin
,
細胞死
,
細胞老化
,
酸化ストレス
,
CD11b抗原
,
腫瘍壊死因子アルファ
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
CXCR Receptors
,
老化防止
Keyword:
alpha 1-Antitrypsin
,
C-Reactive Protein
,
Fibrinogen
,
Peptide Hydrolases
,
Tumor Necrosis Factor-alpha
,
Biomarkers
,
Interleukin-6
,
Interleukin-8
,
Cell Death
,
Cellular Senescence
,
Oxidative Stress
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
CD11b Antigen
,
Receptors, CXCR
pp.257-263
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014069713
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バイオマーカーとは,「生物指標化合物」と訳され,生命体の置かれた状態あるいは疾病の病状を把握するための指標とされ,一般的には血液中の物質を用い,疾患に対する病因,病状,鑑別診断,予後および治療効果判定に利用される.COPDは,慢性炎症性気道疾患であり,気道あるいは肺組織から血中に漏出あるいは分泌された何らかのシグナルや物質が血中バイオマーカーの候補になりうる.現時点では,COPD患者の末梢血において単一の物質によって確定診断あるいは病状を完全に把握できるバイオマーカーは発見されていない.
©Nankodo Co., Ltd., 2014