2025年を見すえた心不全診療ロードマップ 突破口はどこにあるのか 臓器連関をどう理解するか
心脳連環
岸 拓弥
1
1九州大学 大学院医学研究院先端心血管治療学講座
キーワード:
頸動脈洞
,
交感神経系
,
神経系疾患
,
心臓
,
心不全
,
バイオニクス
,
生体刺激
,
脳
,
圧反射
,
動脈圧
,
肺うっ血
Keyword:
Carotid Sinus
,
Brain
,
Bionics
,
Heart
,
Heart Failure
,
Nervous System Diseases
,
Physical Stimulation
,
Sympathetic Nervous System
,
Baroreflex
,
Arterial Pressure
pp.457-460
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014113892
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動脈圧受容器反射化学受容器反射心臓低圧受容器反射などによる「脳」の血管運動中枢を介したフィードバックシステムにより,自律神経系は循環恒常性を維持している.圧受容器反射不全は,容量耐性と腎臓での圧利尿関係を大きく悪化させる.「脳」延髄の交感神経中枢において,交感神経出力を増大させるレニン-アンジオテンシン系や酸化ストレスが心不全で活性化している.圧受容器反射刺激や迷走神経刺激の心不全における有効性が提唱されており,さらにバイオニック圧受容器反射システムや,「脳」を標的とする交感神経抑制を介した心不全治療の可能性を提唱する.
©Nankodo Co., Ltd., 2014