最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 国として終末期を支えるには
医療施策の立場から
飯島 勝矢
1
,
辻 哲夫
1東京大学高齢社会総合研究機構
キーワード:
医療情報学
,
プライマリケア医
,
ターミナルケア
,
チーム医療
,
保健医療政策
,
労働量
,
在宅医療
Keyword:
Health Policy
,
Medical Informatics
,
Patient Care Team
,
Terminal Care
,
Workload
,
Physicians, Primary Care
pp.1400-1405
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056532
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2005年から2030年にかけ大都市圏を中心に後期高齢者が倍増する.病院信仰ともいうべき状況の下で病院死亡者が約80%を占めるにいたり,今まさに医療政策が問い直されている.生活習慣病予防,介護予防(虚弱予防)と併せて,真の地域包括ケアシステムを目指すために,とりわけ地域に根差した在宅医療の普及が大きな鍵となる.とくに,かかりつけ医が一歩踏み出し在宅医療に参加できる在宅医療研修を含む合理的な在宅医療モデル開発およびシステム構築が必要である.医療従事者と行政,そして市民が一体となって,従来の「治す医療」から「治し,支える医療」へと考え直す意識改革が求められる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013